加恋は笑顔で言ったけど目が笑ってないのが誰から見てもわかった。


「加恋部長~
夏休みは遊ぶためにあるんだよ~」


「口答え禁止!
チカと栞の持久力にかかってんの!」


ビシッと人差し指を私に向けた。


「この部活量は先生にも許可貰ってるから大丈夫!
よっぽどのことがない限り休むの禁止だからね」


加恋の言葉に言い返すことが無くなってしまった。

ニッコリ笑うと加恋はクラスのバスケ部の女子の元へ予定表を渡しに行った。


はぁー…


思いっきり溜息をついた。


きっと疲れるんだろうな。


仕方ない。
いいじゃない。
部活に打ち込めるのは今しかないんだから。

それに体力つくし。

うん。もしかしたら郁と部活かぶって一緒に帰れるかもしれない。


無理やりポジティブに考えて結局、神社のお祭りだけは4人で行く事になった。


なんか真紀と加恋が2人でコソコソしてたけど何なんだろう?