何度でも君に恋をする

そんな私を見て郁は頭をポンポンと優しく撫でた。


「ゴメンな。もう少し早く助けに行けてれば・・・」


どうして?
何で郁が謝るの?

悪いのは私なのに。
私が勝手に嫉妬して逆ギレして心無い言葉をぶつけたのに。


私の涙が止まると郁は歩き出した。


「帰ろう」


そうだ。
もう下校時刻は過ぎている。


「あれ?高田先生…」


ふと呟くと郁は私が何が言いたいのか分かったみたいだ。


「あれ嘘。
あいつらすぐに退散させるにはあれしかなかったし」


私は胸がギュッと締め付けられた気がした。
今なら謝れる。

ちゃんと向き合える。


「郁」


静かに名前を呼ぶと彼はゆっくり振り返った。


「ん?」


「助けに来てくれてありがとう。
あと、この前酷い事言ってごめんなさい」


言えた。
ちゃんと謝れた。

私の言葉を聞いて郁はニコッと笑った。