何度でも君に恋をする

「さっきから聞いてれば好き勝手言いやがってあんた何様のつもり?
マジウザい。よそ者のくせに」


冴木くんの隣に居た男子に手首を掴まれた。
力が強くて振りほどけなかった。


「俺らのゲーム邪魔しないでくれる?
だいたい冴木があんたなんかにマジで告ると思う?」


低く冷たい声で言われ周りにいた男子から笑いが起きた。


怖い。

男子に囲まれて勝てるはずがない。

辺りはもう暗いから教室の中の様子はよく見ないとわからない。


つまり何されてもおかしくない状態。


「離してっ!」


涙目になりながらそう叫んでもう一度手を振りほどこうとした。

その弾みに持っていたカバンが1人の男子の腹にヒットした。


「痛っ!」


男子がうめき声をあげて腹を抑えた。


「テメェ、ふざけんなよ!」


腕を掴んでいた男子がこぶしを突き上げた。

殴られる、そう思い目をギュッと閉じた。


でも、痛みは来なかった。