「あー淳とあといつもほかに何人かいる。
時々、2人で帰ったりするよ」


そっか…友達も一緒か…

それって女子も入ってるのかな?
転校してひと月。
私の目から見ても彼は男女問わず友達が多い。

わわ!
今のってヤキモチだ…

彼女でも無いのにヤキモチ妬くなんておかしいよね・・・


2人で他愛もない話をしながら帰り道を歩いてる。
周りから見たらカレカノっぽく見えるかな?


もうすぐ水城くんと別れる道が来る。

今日はいつもより長い時間居た分別れがたいな…


そんなことを考えていたら水城くんが口を開いた。


「なぁ、淳とか雄太とか他の男子は名前呼びなのに何で俺だけ名字?」


突然そんな事を言われてビクッと体が震えた。


「えっと・・・
水城くんと初めて話したのは転校してきたばっかの時だしさすがに名前で呼ぶのは失礼かなって…」


好きな人を呼び捨てなんて怖いこと出来ないでしょ…


控えめにそう言うと水城くんがとんでもないことを言った。