何度でも君に恋をする

何かが頭に浮かんだ。
水城くんとイッくんの姿が重なる。

あ…この人だ…
水城くんの前世がイッくんなんだ。

どうして忘れる事が出来たんだろう…
世界で一番大切だったこの人の事を。

思わず涙が溢れてきた。


「‥イッ…くん…っ…っ」


水城くんの姿が中学生のイッくんに見えた。
私は水城くんの肩に抱き着いた。

もうどこにも行かないように服の袖をギュッと掴んだ。


「篠塚…?!
ちょ、どうしたんだよ」


水城くんが慌てたような声で言った。
ハッと我に返り顔を上げる。

見ると水城くんは真っ赤な顔で私を見ていた。


「ご、ご、ごめん!」


急いで水城くんから体を離した。


「べ、別に」


お互い真っ赤な顔で目を逸らした。


「ごめんなさい!
シャツ濡らしちゃって!
あ、洗って返すから‼」


私が言うと水城くんは首を横に振った。