「そういえば水城くんてどこに住んでるの?
この丘から近いの?」


ふと、そんな疑問が浮かんだ。


「近いよ。
俺んちあそこだし」


そう言って景色の住宅地の中の家を指差した。
瓦屋根の結構立派な感じ。


「へぇー
結構、近いんだ」


突然、水城くんがフッと笑い出した。


「え!
私、何かした?!」


慌てて私が言うと水城くんはこっちを見た。


「なんか、篠塚って面白い。
一緒に居て和む」


口元を抑えながら彼は言った。

その言葉にドキッと胸が鳴った。


「そうかな・・・」


顔が赤くなるのが分かった。
水城くんを見ると笑っていた。

頬にエクボが出来ていた。
笑うと出来るんだ。