何度でも君に恋をする

「元気だった?」なんて優しい声でそばに来てよ。

優しい手でまた頭を撫でてよ。


花野を一人にしないでよ。

イッくん以上に好きになれる人なんてもういないのに。


この日から私の世界は色が無くなった。

何をしてても心はどこかに飛んでいるようだった。

そのうち、また発作が起きて体調を崩す時が多くなった。


イッくんが死んでから4年。

私は親戚の伯母さんにお見合いを薦められた。


「花野ちゃんも何年も同じ男を引きずっちゃダメよ!

また新しい恋をしなきゃ」


そう言われて無理やりお見合いをすることになった。


相手は、普通にお金持ちで

そこそこイケメンで

性格も普通に優しかった。


でもイッくんの方が何百倍もカッコよかった。

私はつまらない態度をしていたのに何故か相手の方は気に入ってくれたらしい。

私は親の言われた通りにカレと結婚して子供を産んだ。

子供が出来たことは嬉しかったけど心の中に空いた穴は塞がらなかった。