何度でも君に恋をする

駅に着くとすぐに電車の時間を調べた。


イッくんが乗ると言っていた電車はあと30分後。

それまで心を落ち着かせてゆっくりベンチに座ってよう。


そう思い、駅の改札口の前にあるベンチに腰を下ろした。


今日は風が気持ちよくて日陰にいれば暑い日差しも気にならなかった。

ふと、まぶたが重くなる。

セミの鳴き声が子守唄のように思えた。


私は目を閉じて眠ってしまった。


夢を見た。

イッくんが立っているんだけど近づこうとしてもイッくんの姿が大きく見えないの。


何度も何度も走るけど近づけない。


そのうち走り過ぎて過呼吸になってしまった。

苦しくなってその場にしゃがみ込むとイッくんが背を向けて歩き出してしまうんだ。


「イッくん!待って!
行かないで!私を一人にしないで!」


叫んでもイッくんには届かなかった。


ハッとそこで目が覚めた。
辺りを見回すとここは駅なんだと実感した。

そうだ。イッくんを迎えにここまで来てたんだ。

時計を見ると2時。

イッくんが来るまであと15分。

早く逢いたいな。

心を踊らせながらドキドキしながら待っていた。