何度でも君に恋をする

「花野?!
大丈夫?」


慌ててイッくんが駆け寄って来た。
背中をさすって貰うと少し楽になった。

最近、多いな…
激しい運動や長時間外にいなくても過呼吸や貧血を起こす。
少し空気の悪いところにいるだけで咳が止まらない。

花野は体が弱いの。
体が弱いせいで自由に遊べない。

イッくんはその度に悲しそうな顔になる。


時は流れて小5の春。


「え?!
ここを離れるの?」


ママに突然言われて聞き返す。


「花野、最近体調良くないでしょう?
もっと空気のいい所に引っ越そうかと思って…」


「やだ・・・
イッくんと離れたく無い。
引っ越しなんて絶対やだ!」


首を横に振るとママはそっと花野の肩に手を置いた。


「ママだってやだよ…
ここを離れるの。
でも、花野が次体調悪くなったりした時に死んじゃう方がもっと嫌なの。

パパとママの宝物である花野を失いたくないの」