時は過ぎてもう転校して一ヶ月。
私はあの丘に向かった。
あの人にお礼を言うために…
長い坂を登りきると小さなベンチ。
やっぱりあの人が居た。
毎週土日には私は来てたけど水城くんは居なかった。
きっと時間で入れ違いになっていたんだろう。
「水城くん。
久しぶりだね。
ここで会うのは」
私が声を掛けると彼はパッと振り向いた。
「あぁ。確かに」
いつも通り水城くんと数十センチの間をあけて座った。
「水城くん、ありがとね。
相談乗ってくれたから今、日菜子と仲良くできてるんだよ」
私がお礼を言うと水城くんはふっと笑った。
「それは篠塚が頑張ったからだろ?
俺は何もしてない。
ただ聞かれた事に答えただけだ」
「そ、そんなこと無いって!
水城くんが相談に乗ってくれなかったら人生変わってた!」
「大袈裟だって」
水城くんはそう言ってベンチから立ち上がった。
私はあの丘に向かった。
あの人にお礼を言うために…
長い坂を登りきると小さなベンチ。
やっぱりあの人が居た。
毎週土日には私は来てたけど水城くんは居なかった。
きっと時間で入れ違いになっていたんだろう。
「水城くん。
久しぶりだね。
ここで会うのは」
私が声を掛けると彼はパッと振り向いた。
「あぁ。確かに」
いつも通り水城くんと数十センチの間をあけて座った。
「水城くん、ありがとね。
相談乗ってくれたから今、日菜子と仲良くできてるんだよ」
私がお礼を言うと水城くんはふっと笑った。
「それは篠塚が頑張ったからだろ?
俺は何もしてない。
ただ聞かれた事に答えただけだ」
「そ、そんなこと無いって!
水城くんが相談に乗ってくれなかったら人生変わってた!」
「大袈裟だって」
水城くんはそう言ってベンチから立ち上がった。