「うん…」


「だから、あたし以外の友達を作って欲しくなかったの。

ゴメンね?

本当にゴメン。

チカの気持ちも考えずに…」


日菜子はポロポロと涙を流した。


「日菜子、私こそゴメン。
私は日菜子が大好きなんだよ。

だからこそ、信用してほしい。

人の話になんて流されたりしないから。

本当の友達になろう?」


私は涙を流し続ける日菜子の身体をそっと抱き締めた。


「うん…
チカ、ありがとう」


友情を確かめ合った日は綺麗な青空だった。


教室に戻った私は加恋と真紀のところに向かった。


「私、日菜子と話したよ。
もう一回友達になったの。

2人のおかげだよ!

ありがと!」


2人は顔を見合わせてニコッと笑った。