何度でも君に恋をする

あの日から半月。

あの時、郁が言ってた『病院から帰らされた』って言ってたのは嘘だった。

本当は捻挫じゃなくて骨折だった。
手当も十分じゃなかったから1週間の入院が必要だったらしい。

帰る途中、家の人が車で迎えに来た時に聞いた。

郁は勝手に病院を抜け出してきてしまったのだ。

私との約束の為に。


それを聞いて思わず顔がにやけてしまった。
私の事をこんなにも思ってくれてたのがすごく嬉しかった。


「千花、帰ろ」


「うん!」


放課後、郁が私の席まで来た。

私達は付き合い始めてから毎日一緒に登下校している。


「バイバ~イ。
日菜子と真紀と加恋!」


「またね、チカ!」


「また明日~」


「お幸せに!」


あれ?1人だけ挨拶じゃないのが入っていたような・・・

見ると加恋がニヤニヤした顔で私を見ていた。


何も言い返すことが出来なかった私は無言で加恋の背中を叩く。