何度でも君に恋をする

私はさっきいたテーブルから離れて数冊本を持って本棚へ向かった。

背表紙に貼ったシールには本棚の場所を意味する番号が書いてある。


この本は3番?
って事はあっちの本棚かぁ…

本棚の場所に移動して本を入れる位置を探す。


一番上の段に隙間を見つけて本を差し込もうとした。

うう…
身長が150前後しかない私は一番上の段にはギリギリだった。

踏み台があっちにあったけど持ってくるのは面倒くさい。

腕を精一杯伸ばして本を押し込む。


その時だった。

フワッと背後が温かくなった気がした。


そして頑張って伸ばしていた手から本が離れる。


後ろを振り向くと愛しい彼の姿があった。


「…俺が本棚にいれるから篠塚は本渡して?」


「ありがと…」


郁は優しく微笑んだ。

私の鼓動が急速に早くなる。


消え入りそうな声だったけどお礼を言う。


『こんなチャンス2度とないかもしれないじゃん!』


加恋の言葉が頭に浮かんだ。