「チカ!大丈夫?」


教室に戻ると日菜子がそばに来た。


「もう平気だよ」


「よかったぁ…」


日菜子はホッと胸を撫で下ろした。


「日菜子でしょ?
郁に私の居場所教えたの」


私がそういうと日菜子は目を泳がせた。


「あの時、水城ね超真顔で聞いてくるからついね」


「良かったじゃん、チカ。
そのおかげで水城とちゃんと話せたでしょ?」


加恋が横からニヤニヤした顔で入って来た。


「えっ、気付いてたの?
最近、私が郁と話して無いの…」


「当たり前じゃん!
チカ、わかりやすいし」


その言葉を聞いて友達っていいなって改めて思った。


「‥ありがとう…!」


私は加恋に抱きつく。

すると加恋は私の頭を撫でてくれた。


「はいはい。
それで?
今度は何があったの?」


私は加恋たちに自分の気持ちを素直に話した。