何度でも君に恋をする

「サンキュ」


そう言って彼は椅子に腰を下ろした。


綿に消毒液を湿らせて傷口を抑える。


「って!」


「ゴメン。ちょっと沁みるけど我慢して?」


傷口はとても大きくて痛そうだった。
頬の下にも擦り傷がある。

綿棒で化膿止めを塗って上から大きな絆創膏を貼る。


「騎馬戦、見てたよ。
すごい気合入ってたね、みんな」


「カッコわりぃ…」


私が言うと彼は小さくつぶやいた。


「え?」


「だって除けようと思えば出来たのにあんな派手に転んで。
ホント、カッコ悪いな、俺…」


そして…


「でも、仲間の奴らがケガしなくて良かったけどな」


彼は優しく微笑んだ。


「そんな事ないよ!」


気が付いたら私は言い返していた。