何度でも君に恋をする

「加恋?真紀?
どこ?」


きっと時間はそんなに経っていないからまだ遠くには行ってないはず。

急ぎ足で探し回ったけど2人の姿はどこにも無かった。
どうしよう・・・


もうすっかり暗くて人の顔がよく見えない。


「加恋!真紀!」


思いっきり叫んだけど太鼓や笛の音に掻き消されてしまった。


「篠塚?」


背後から予想してなかった人物の声がした。


「郁…」


「あ、やっぱり篠塚だった。
こんなとこに1人でどうしたんだよ?」


郁が近づいてくる。


「加恋と真紀とはぐれちゃって…
携帯持ってないからどこにいるのかわかんなくて…」


ヤバい
泣きそう‥‥


「そうか。
取りあえず場所変えよう。
ここじゃ人の邪魔になっちまうから」


郁の後ろをゆっくり着いていく。
私と郁は屋台の後ろにある木に行った。


「郁…何でいるの?」


「父親が祭りに出てるから差し入れ持ってけって母親に頼まれてそれの届けた帰り」


そっか…
て、事は郁は一人で来たんだ…


「今は花火前で混んでるから終わってからの方が見つけやすいよ」


「ありがとう…」