「嬉しい!」


私はおばあちゃんに抱き着いた。
おばあちゃんは私の頭をポンポンと撫でた。


「もう少しで出来るから。
先におじいちゃんに部屋案内してもらいなさい」


部屋?!
一人部屋なんて夢みたい!

前の家ではお姉と二人部屋だった。
お姉は私が中1になったと同時に大学の寮に入ったけど部屋はそのままだった。


廊下を歩いて階段をのぼる。

階段のすぐ傍にある部屋に入った。
部屋はこの前の部屋の1,5倍くらいあった。


「ひろーい!」


「そうかい?
机とベッドとタンスは適当なところに置いといたから。
配置が気に入らなかったらまたあとで動かせばいい」

机とベッドとタンスを置いてもまだまだスペースはある。


「これはおじいちゃんとおばあちゃんからのプレゼントだ」


そう言っておじいちゃんは廊下から棚を持ってきた。


「かわい~♥」


机の脇に置かれた棚はカラーボックスなんだけどクリーム色で縁にはテープが貼ってある。