その奴隷は愛に飢えて


もはや残骸など目に入らず……ああそうか、“気持ち悪いから、おなじ『人』だと認めたくないのか”。


なんと滑稽な。


6番目はキオザの前に立ち、そっとその手を包む。



「あったかい……」


「………おま、え、なに、なん…で…」



明らか動揺しているキオザに、6番目はピタリと動きを止める。


あ、きらわれた。


そう思った6番目はここから立ち退こうとキオザに背を向け、風のふくままに歩もうと。


しようとしたのに。



「あ……ま、待てよっ。【ソミュ】!」


「っ、え……?」



思わず足を止めてしまうのは、期待してしまうから。