その奴隷は愛に飢えて


ぶしゅあっと血が噴き出し、骨があらぬ方向へ曲がり肉へくい込む。


中には、眼球がぽーんっと飛び出し転がる者もいた。


まさに、地獄絵図。


それならば、周りも必然として恐怖におののく。青ざめた顔で震える者のうち、ポツリと言葉をもらした。



「ばけもの」



そうして、人々はその場から一目散に逃げていった。


二人の少年を残して。