片岡の仕事は簡単だ。 久城の独房の隣の部屋で久城を監視し、食事を渡し、研究員を久城に面会させる際には立ち会う。 6人が4時間ずつ、24時間体制での監視だ。 「君が片岡君だね?矢橋です」 久城を担当する看守長と、片岡は促されるまま握手した。 「さっそくだけど、君のシフトと注意事項だ。明日から頼むよ」 薄い用紙が4枚渡された。 1枚目に、久城の顔写真が載っていた。 整っている部類だが、目を閉じれば忘れてしまうような、そんな顔だった。