その後、何とか教室に戻ったあたしは、上の空で授業を聞いた。 何しろ後ろに輝がいると思うと、身動き一つ出来なかった。 正樹君が心配そうにあたしを見ていたが、わざと目線を逸らす。 正樹君と仲良くしたら、何となく輝の怒りを買うような気がしたから。 だけど、その行為自体が輝の言いなりになっているようで。 何も反撃出来ない自分をもどかしく思った。 輝は天使だから、少しのいたずらでは効くはずもない。 何か、決定的な弱点はないのだろうか。