じたばたともがくが、輝が離してくれるはずもない。 艶っぽい瞳であたしを見て、びっくりするほどしっとりとした声を出す。 「嘘つくな。 ……俺を求めてんだろ」 「違う!!」 必死で抵抗するが、それがさらに奴を煽るようで。 あたしを掴んだまま、その顔をゆっくり近付けた。