輝は固まっているあたしのおでこに手を当てる。 その手が触れた瞬間めまいがする。 魔力もろとも身体の力が抜かれてしまいそう。 やっぱり輝は危険だ。 そう思いながらも身を預けてしまうあたし。 心地よくて、安らかで……。 「仮病だな」 わざとらしく笑う輝に、 「そんなことない!!」 必死で抵抗するあたし。 「あんたがいるから…… あんたのせいで、あたしだって気分が悪くなるの!!」