「俺……止めたのに……。 なのに、有希は故障中の観覧車に乗ってしまって。 ……今は動かすことすら出来ないみたいで。 ……どうしよう、俺のせいて有希が……」 正樹君のせいじゃない。 正樹君は悪くない。 全部あたしのせいなのに。 あたしは正樹君を裏切った。 なのに、正樹君はあたしに罪をなすりつけようともしなかった。 正樹君も有希も、あたしにとっては大切な友達。 どちらも欠けてはいけない。