「俺とアキは、いわゆる幼なじみだった」 輝は何の感情もないかのように、淡々と話を始める。 「あっちの世界にいる時から、よく遊ぶ仲だった」 あっちの世界というのは、恐らく天国だろう。 輝は天使とか天国とかいった言葉を、あまり発しない。 何となくオブラートに包んでいる。 初めて会った時は、その正体すら隠していた。 気に入らないのかな、とさえ思えた。