腕を組み、あたしを舐めるように見る輝。 その色っぽい視線にどぎまぎする。 だが、その口から出た言葉はあたしを現実につき戻すものだった。 「天使は人間を殺すと悪魔になる。 アキは…… 俺を庇って悪魔になった」 初めて輝の口から聞く、輝とアキの話。 あたしは黙ってその話を聞いた。