「仕方ない。また来よう」 残念そうに言う有希。 心なしかしょんぼりしている。 「そうだね。また明日会えるし」 正樹君はそう言って、元気付けるように有希の肩をぽんと叩いた。 どこまでいっても正樹君の性格はいいらしい。 輝とは大違い。 このまま、正樹君と付き合えたなら、どんなに幸せだっただろう。 だけど…… あたしの心と身体は、もはや輝を求め始めている。