ぼんやりと考え事をしていると、 「ねぇ、玲!!」 顔を輝かせた有希が現れた。 一目でいいことがあったと分かる。 頬をほんのり染めて、小躍りまでしている。 こんな有希を見ていると、あたしまで嬉しくなってしまう。 「どうしたの?」 重い身体で立ち上がり、有希に引っ張られて廊下に出た。 だが…… 有希の口から出た言葉に、凍り付いた。