そんな訳で、結局輝と身体の関係を結ぶことはなかった。 それを後悔はしていない。 それで良かったと思った。 それに…… 輝の言葉がこの上なく嬉しかった。 輝といたら、酷く消耗する。 悪魔にとっても、天使は脅威だと思い知る。 そのうち、あたしの身体さえも消滅してしまうかもしれない。 だけど…… それでも輝といたい、なんて思えた。 これを恋と言うのかな。 何とも言えない、甘くて酸っぱいこの気持ちを。