「どうしてあたしは悪魔なの?」 悪魔だから、天使とは結ばれることなんて出来ない。 醜いあたしは、美しい輝とは正反対。ず っと悪魔なんて嫌だと思ってきた。 だけど、今日ほどそれを嫌だと思った日はなかった。 「あたし、天使になりたかった」 輝の身体に力が入る。 「尊くて美しい天使に……」