次の日……。 あたしは何とか生きていた。 ……消されずに済んだ。 いつものようにブラウスを着てスカートを穿く。 胸元でリボンを結び、学校へと繰り出した。 いつもはあんなに楽しみな学校。 だけど、何だか今日は憂鬱だ。 原因はただ一つ、正樹君に会うのが怖いのだ。 正樹君はあたしの正体を知ってしまったかもしれない。 だとしたら、きっとあたしは…… そのことを考えるだけで、震えが襲ってくるのだった。