どうしてあたしが存在しているのか、分からなかった。 あの時暴走したあたしの力は、正樹君とあの男を殺すところだった。 そして、あの男はあたしの力に気付いているかもしれない。 そう考えるうちに、恐怖がふつふつと沸いてくる。 あたしは…… いずれ泡となって消えてしまうのだろうか。