職員室に入り、荷物を取る輝。 「お先に失礼します。 これから、よろしくお願いします」 と、先生たちに丁寧に頭を下げた。 本性を決して見せない輝は、本当に世渡りが上手い。 先生たちも何も怪しむことなく輝に笑顔を返す。 「白浜先生は熱心だね」 「生徒からの評判も上々みたいよ」 そう褒める先生たちに、 「ありがとうございます」 頭を下げる輝。 本当に調子がいい。 その頭をひっぱたいてやりたい。