「俺だって重いんだ」 輝があまりにも煩いので、 「分かったわよ」 そう言って、魔力で巣の中へと返す。 あたしの手の中で雛の温もりがなくなると同時に、頭上の巣から元気いっぱいの鳴き声が聞こえた。 親鳥が餌をくわえて飛んできて、早速雛に与える。 良かった。 元気でね。 あたしは、雛に向かって微笑んでいた。