「自然淘汰。 仕方ねぇよ」 不意に一番聞きたくない声が聞こえた。 こんな時に限って。 あたしの身体を恨んでいる時に限って。 奴は飄々と現れる。 あたしは後ろを振り返り、輝を睨んだ。 ありったけの敵意を込めて。 それでも輝に効くはずもなく、さらなる一撃を喰らわされる。 「弱い奴なんて、死んでしまえ」