「大丈夫だよ、ありがとう」 助けてとは言えないあたし。 心が悲鳴をあげている。 「だけど…… 少し疲れているかな」 弱音を吐いたあたしを見て、正樹君は悲しそうに顔を歪めた。 ごめんね、正樹君。 正樹君の優しさを利用してしまって。 でも、今のあたしは、何かにすがらないと生きていけない。 あたしは…… すごく弱い。