「ビール飲むだろ?」


うまいぞ〜なんて言って、瑞希に渡す。


あいつらまだ来てないけど、2人で始めるか?


なんて言っていたら。


「こんんばんわ!」


「おじゃまします」


「いらっしゃい!亮二くん来てるわよ」


「亮二のくせに早い(笑)」


「…まったくだ」


「ちょっとそれどういう意味ですかー。俺のくせにとか言わないでくれる!?」


「…うるさい」


「亮二相変わらずだな」


「翔と奏多だって、なんにも変わってないじゃん」


俺と同じくスーツ姿の翔。


と、ラフな格好をした奏多が来た。


「あ、瑞希、久しぶりだな」


「…元気か?」


俺と同じように、瑞希に話しかける2人。


きっとこの2人も、久しぶりにここに来るんだろな。


俺があげたビールを見て、翔がふっと笑う。


「…今日は飲むか」


「いいね〜!」


「でも、酔いすぎたら見れないぞ?」


「…そうだな。8時からだっけ?」


「あと1時間くらいだな〜」


そんな話をしながらテレビのあるリビングへ行く。


テレビの前にある少し広めの机には、


瑞希のおふくろさんが作ってくれた


たくさんの料理が所狭しと並んでいた。


「相変わらずうまそ〜!」


「たくさん食べてね」


そう言って笑うおふくろさんは、


やっぱり瑞希とよく似ていた。