「これだよ!!沙織!!」 香奈が嬉しそうに祠に近寄る。 「でもさー、何も起こらなそうだよ?」 と沙織が言うと、香奈は残念そうに肩を落とした。 「帰ろっかー、沙織ー」 と香奈に言われ、沙織が帰ろうとすると、 (_______おまえ…誰だ___ここに何しにきた…_____) 外に声は漏れているわけではなく、 沙織の頭の中に直接語りかけているようだった。