眼前には、舌なめずりをして眼光を鋭くしている肉食女子。 不覚にも一瞬だけ『この子になら…』と思ってしまった俺をぶん殴りたい。だけどそれも叶わず。 俺の両手首は後輩マネに掴まれ、思うように動けないのだ。 あ、なんか今俺のプライドっていうかガラスのハート砕けたわ。 まさか女の子に(しかも後輩に)こんなことをされる日がくるとは。 「先輩、かわいいです」 「かわっ…?!」 思わず声が裏返る。 おおおおおお男に『かわいい』はないでしょーにっ!