「そうですね・・・女子の私には政(まつりごと)のことやお国という大きいことはよくわかりませんが、変化は怖いですね・・・」
「変化が怖い、か・・・」
「はい。私は今のままであることが幸せなのです。変わることなく同じ毎日を過ごして行くことが・・・」
「そうか・・・長州のことはどう思う」
「長州でございますか・・・」
「ああ」
「正直申しますと、私にはわかりかねることですね。長州の方々は変化を求めているのでしょう?私には理解できないです。今まで平和だったこの状態に、ほかに何を求めるのか・・・」
「変化を求める・・・確かにそうかもな・・・長州を怖いと思うか?」
「そうですね・・・怖くないと言えば嘘になりますが、怖いというわけでもありませんね」
「では、なんなのだ」
「強いて言えば、敵、ですかね・・・」
「敵、だと?!」
「ええ、私の平和を脅かす存在ですから。この先、長州の方々の望んでいるような未来が来たとして、それが日本という国にいいことをもたらすとしても・・・」
「どうして、お前はそこまで変化を怖がる?」
「その変化は私の大切な物を、人を壊すからです」
「壊す・・・」


