「お酌させていただきます」
「ああ、ありがとう」
その人は比較的いい着物を着ており、物腰の柔らかそうな人だった
「あなたのお名前は?」
「万理と申します」
「まりか・・・いい名前だな」
「ありがとうございます。親につけてもらった名前なので褒めていただけてうれしいです」
美土里はその侍に照れたような笑顔を向けた
まあ、それは作り笑顔なのだが・・・
それを見た侍たちは一斉に顔を赤くした
美土里はそれには見向きもせずにお酌をしていった
そのとき一人の侍が美土里に話しかけてきた
「万理、言ったか?」
「はい、そうですが・・・」
「お前は、今のこの国をどう思う」
「どうと申しますと?」
「そのままだ」


