「枡屋さん!!お客さんがいらっしゃいましたよ」
「へいへい、万理さん。皆さんをご案内して差し上げて」
「わかりました。みなさん、こちらへどうぞ」
美土里は万理として最後になるであろう仕事をしていた
これが終わったらそのまま会津城へ行き、枡屋のことを報告し枡屋を拘束することになるだろう
美土里が表舞台に出ることはないが、万が一何かあった時のために待機はしていなければならない
そして、長州がしようとしている反乱の全貌が明らかになったら、それを朝廷へと伝えなければならない
美土里はこの後自分が何をしなければならないのか頭の片隅で考えながら調理をしていた
そのとき、枡屋から声がかかった
「万理さん、皆さんのお酌をしてくれないかい?」
「わかりました!!」
美土里はお盆にさっき作った料理とお酒を乗せてお座敷へと向かった
そこには4人のお侍がいた
「失礼します。お酒を持ってまいりました」
「おお、入ってくれ」
「失礼いたします」
美土里は中に入ると、左端に座りお酌をしていった


