は?と鎌首かしげな可愛らしいあなたに説明する。
「今日の午後3時42分。ワタクシがあなたと泣く泣く別れ買い物に行き、午後6時12分にこうして帰って来たわけだけど。あなたが外に出た痕跡はなかったわ」
「痕跡って、まーたお前は、靴の位置どーこーやってんのか。ファミチキ買いに行くぐらい許せよ。――つか、俺の体が靴履かないで出ていくことも」
「外側から貼ったセロテープ、剥がれてなかったもの」
「……」
「こうね、扉の足元あたりにセロテープを貼るの。そうすれば内側から開ければ剥がれるじゃない。透明だし粘着力も高が知れているし、出た本人は分からず貼った本人だけが、分かるって言う細工をね」
「そんなに信用ないか、俺……」
「いいえ、これはワタクシたちの愛の巣に侵入者がいないか確認することも出来るわ」


