お前は、誰を選ぶ・・・?




・・・____


あれは、転校してすぐだった。

未来ちゃんとクラスが離れて、一人だった私。


その時に、初めて話しかけてくれたのは

「ねぇねぇ、夏井さんだっけ?いっつも1人だよね。良かったら、一緒に居ない?」


要が初めて、私に喋りかけてきてくれた人だった。


「え・・・いいの?私と居たら嫌われるよ?」

「それでいいよ、嫌いたいなら、俺のこと嫌えばいい。関係ないよ。」

「うんっ、ありがとう。澤田君。」


それから、要とは名前で呼び合う仲になった。


その後に、仲よくなったのが祐來と健斗だった。


「なんかさ、二人って仲いいよね、付き合ってんの?」

祐來の一言めだった。

要は赤面してたけど、私は反射的に


「違うよ!!!」


と、前面否定た。


と、その声が大きかったのか、健斗も話題に入ってきた。


「えぇ、なになにぃ?喧嘩ぁ?」

「は、アンタ誰。」


そう言った、要の声は冷たかった。


「えぇっとねぇ・・・クラスメイト!!」


悩んだ挙句にそう答える、健斗が面白くて、
私は声を上げて笑ってしまった。


「笑うなよ////」


それが、中2の夏休み前だった。

それから、未来ちゃんも3人と仲良くなってくれて、

よく、5人で居る事が多くなった。



その時から、要と祐來、健斗は喧嘩が強い。

という、噂はあった。



それに、3人とも金髪だったし、
ピアスも空いてたから、私達以外

この3人に近づく人は居なかった。


だからなのか、余計に
5人で居る事が多かった。



そんな時に、事件は起こった。