急に告白されて、何にも言えない私。
そんな、私の隣で、
「はぁ!?ざけんじゃねぇ!!」
凛がさけんだ、それに続いて
「そうだよ、なぎちゃんはダメッ!!」
真琴がそう言って、私に抱きついた。
「お前みたいなヤツ、渚が好きになるわけない。」
冷たく、静かに、言い放った遙。
なにを言ってんの?
私は誰のものでもないし、私の気持ちをかってに決め付けるな。
「ごめんね、私君の事知らないし・・・急に付き合うなんて出来ない。」
「そぅ・・・だよねぇ。ごめんね、せんぱい・・・」
ぎゃっ・・・
か、かわいい。
はじめてだ、真琴いがいの男の子でかわいいとおもったのは。
「この人は、2年A組瀬崎楓(せざきかえで)。自他共に認める可愛い系男子。」
急に、聞えた無関心そうな声。
「ちょ、ちょっとぉ龍ちゃん!!!やめてよぉ。」
「ちなみに、僕は小田龍。楓君と同じクラスです。」
楓は、ぷーってほっぺたを膨らませてる。
龍は、無表情。
・・・・・・なんだ、コレ。