「そっかぁ、あ、昨日はごめんなさい!ホラ、おにぃちゃんも謝って!」


「ごめんね、なぎちゃん。昨日ご飯全部食べちゃって・・・」


あぁ、なんのことかと思えば、そんなこと・・・



「ううん、全然いいよ。遙の家で食べたし。」


え!?って、驚く真琴。


そして、また怖い顔に戻った・・・



なに?私なにかした?


真琴が怒るような事・・・


『おにぃちゃんも、渚ちゃんが好きなんだよ!?』


・・・・・・関係ないよ・・・ね。



うん、あの3人が私のこと好きなんて・・・



有得ないもん、うんうん。



「?渚ちゃん、なにしてるの?」


「へ!?」


急に、聞かれてびっくりする。


「1人で頷いて、怖いよw」


わ、笑われた・・・


怖いとか、酷い剛。



「こら、剛変な事言うな。」


・・・・・・こんなに声が低い真琴、初めて見た。



いつもなら、


『もぅ、こうちゃん、め!だよ。』



とか、言ってるくせに今日の真琴変だよ。



    ピン、ポーン


だ、誰!?


「あ、雛ちゃんじゃないかしら。」



はーーーい、とか言いながら玄関に走って行くママ。



「きゃーーーー、麻美ちゃん。」
「きゃーーーー、雛ちゃん。」


はいはい、もういいよ。


いつもの恒例行事、だから子供の私達は呆れてる。



「真琴ー、剛ー、帰るわよーー。」



まぁ、帰るってほどの距離じゃ無いけど・・・



『はーーい。』

「なぎちゃん、ばいばーい。」
「渚ちゃん、ばいばーい。」


「うん、ばいばい。」


私は手を振りながら、玄関まで2人を見送った。


真琴の機嫌は直ったみたいだった。


ほんと、よかったぁ。


案外、1番怒ると怖いのは真琴かも・・・