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今日は土曜日で仕事も休みだというのに、私は平日よりもずっと早い、5時に目覚ましをセットしていた。


でも目覚ましが鳴るより前に目が覚めて。
自分がどれだけ今日のこと楽しみにしてるのかと、一人で苦笑いしてしまった。


「まるで遠足の日の子供みたい」


一人きりの部屋で、そう呟いて、本当にそんな気持ちの自分に・・・いや、それ以上の気持ちでいる自分に呆れたけれど、嫌な気持ちは全然しなかった。


だって、楽しみなのは仕方がない。
今日は圭さんとのドライブデートの日なんだから。



私はそのまま起きだして、顔を洗って簡単に服を着替えると、キッチンに立った。


今日は圭さんの車で少し離れた場所にある高原に連れていってくれることになっている。
日が昇ったばかりの窓の外は、朝陽が眩しいくらいにいいお天気。
こんな日に行く緑いっぱいの高原は、きっととても気持ちがいいだろうなと思うと、勝手に顔が緩んでしまう。


私の隣には大好きな人がいてくれる。


それだけでいつもよりも何倍も素敵な時間を過ごせる・・・そんな予感で私の心はいっぱいだった。


圭さんに喜んでもらいたくて、張り切ってお弁当を作った。


圭さんは甘い卵焼きは好きかな?
タコの形に飾り切りしたウインナーは子供っぽ過ぎたかな?
おにぎりの具は何が好きだろう?


そんなことを考えながらが、すべて新鮮で嬉しくて。
私は幸せな気持ちでお弁当箱の中に一つ一つ詰めていく。
おかずでいっぱいになったお弁当箱を見て、圭さんへの愛情をいっぱい詰め込めた気がして、私は一人照れ笑いを浮かべた。


圭さんが喜んでくれますように。


そう願いを込めて、お弁当箱の蓋を閉めた。