お嬢様と執事様【短編】

「いや…」




呼びかけたはいいものの、何かを躊躇う様子。




「なに?あたし、何かした?」




「いえ、そうではなく。」




「なに、何が言いたいの?」




わりと強気でそう聞くものの、内心何を言われるのか緊張している。




「はぁ…」




って、え!?



お嬢様を前にしてため息!?




「申してもよろしいのかと躊躇しておりまして。」




「もう、何でもいいから言って!」