お嬢様と執事様【短編】

「あたしはいいけど、恵斗は…クビになったりしないかな?」





「大丈夫です。もしそうなっても、私は一生お嬢様を愛し続けます。」





あたしの不安を、そんな言葉と優しい笑顔で吹き飛ばしてくれた恵斗。




嬉しいけど、ちょっと、いやだいぶ恥ずかしい。




「お嬢様、顔が真っ赤でございます。」





「真っ赤じゃないっ!」




思わず見つめ続けていた恵斗の瞳を慌てて逸らす。