お嬢様と執事様【短編】

あたしが早歩きで歩いたせいか、家まではあっという間に着いた。










「あーもーっ!」




部屋に入ったとたん、あたしはベッドにダイブする。




もちろん恵斗はこの部屋にはいない。




はぁ…





このため息はなに?




恋煩い?





――トントン




あ、恵斗だ。




あたしはすぐにベッドから飛び起きて、返事をした。